水田風景

金武町の億首川周辺には沖縄では珍しく、水田地帯が広がっています。
画像右手側に見える田芋は金武町の特産品であるらしく、盛んに栽培されていました。
左側には稲が植えられており、沖縄でよく見かけるサトウキビ畑とは一線を画しています。

どうやら金武町一帯は、琉球石灰岩が広大に分布するため地下水が豊富で、その湧水により稲作を営むことができるようです。億首川も水量が豊富で、「降水量は多いのに水不足に陥りやすい」という沖縄の水事情には当てはまらなさそうです。金武町のHPの一部にも紹介があるので、参考に。
金武町の自然(金武町HP)さて、上の画像にも飛んでいるサギが写っています。サギ類はかなりの数がいて、シギ類も多く見つけました。沖縄では本来は冬が渡りのシーズンですが、この日は豊作になりました。
風景として広角で撮るために、sigma18-250mm を使用しましたが、ここからは DA★300mmF4 による画像になります。PENTAX至高の単焦点レンズの実力は!!
タカブシギ?

水田の間の車道を車で移動しながら探していると、田んぼを歩いている野鳥を発見。
レンズを向けて早速撮影! ですが20m以上離れていて、サイズの小さいシギ類なだけに300mmの焦点距離でも足りず、大幅なトリミングが必要になります。(この画像で長辺の1/4程の領域を切り出しています)
通常これほどのトリミングをすると、コントラストは低下し、細部の明瞭さは大きく失われるのですが、DA★300mmF4 の圧倒的な解像力によって、ここまで繊細な絵に仕上げています。
トリミング前の元画像

トリミングなしではこの大きさです。ただ、周囲に植えられた稲の苗から分かるように、体長20cm程の小さな鳥なので、このサイズで撮れたらいいほうです。
エサを探しているかな?

結果、大満足です。ボディのK-5Ⅱsと相まって、野鳥撮影の強力な武器となりそうです。
さて、この鳥ですが、図鑑に載っている写真や特徴から推測するに、タカブシギではないかと思います。しかしシギ類は非常に似通った種が多く、同定が難しいため、後で訂正するかも知れません^^; 頑張ってできる範囲で同定はしていこうと思います。
<コチドリ>

こちらはコチドリです。スズメ程の大きさで、目のまわりには黄色いリングを持ちます。夏鳥の成鳥は頭部に黒い帯をもつそうですが、まだ幼鳥なのか、それは見られませんでした。

目のまわりの黄色いリングもやや不明瞭なので、幼鳥なのでしょう。
サギの群れ

サギが長ーーい行列を作っていました。ざっと数えて30羽以上はいます!
わかりやすいのが、頭部から背中にかけてオレンジ色を帯びているアマサギです。白いのはダイサギでしょうか。
ただ、アマサギの冬鳥は全身白色らしく、越夏した白い個体も混ざってそうです。
同じポーズ

ダイサギ着地

飛んでいたダイサギが着地した瞬間です。露出狂のようなポーズだったから載せちゃった(笑)
<アオサギ>

体長は1m近くあり、サギの仲間では日本最大クラスの種です。体の上面が青みがかった灰色をしているので、すぐ見分けることができます。
<バン>

こちらを向いて仁王立ち!コントラストの高い配色も相まって、置き物のようでした。
<アカアシシギ>

名前の通り足が赤く、くちばしの根本も赤くなります。
後ろはムナグロかな?体の前面が黒くなりきっていなかったので、生え変わりの途中かも。
<セイタカシギ>

こちらも名前の通りです。長ーーーい足を持ち、背が高い!竹馬にでも乗っているみたいです。
頭に黒い部分が残っているのは幼鳥らしいです。

一本足でも器用に立ってます。バランスよくできているもんですね。
今回の金武町水田散策はここまでです。野鳥のメッカだけあって、初めて会う種も含めかなりの数でした。
記事がやや長くなりましたが、それだけ多くの野鳥がいたということで(^-^)
遠すぎたり、ボケたりブレたりしていて載せたかった鳥もたくさんいます。ですが、DA★300mm を導入したことで狙える範囲が広がり、クオリティも高くなりました。さらに腕を磨いていって、生き物を撮っていきたいです。
ではまた!
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