小型軽量
TOPEAKの携帯ハンドポンプの最上位とあって、小型軽量。カタログ値でわずか69g、長さ18cmです。ロードバイクで走りを追求していこうと思ったら、軽いことは必要な条件。軽量化のために性能を犠牲にしていないのであれば、軽いほうが有利です。このRaceRocketにもアルミモデルのHPもありましたが、そう使用頻度も多くなく、壊れて買い換えることも少ないパーツだということで、思い切ってカーボンモデルにしました。正直なところ、重量もさることながら、この全身が黒と地味でフレームに取り付けても主張しないデザインのほうを買った意味合いが大きいですが。ちなみにアルミモデルはカタログ値82g。カーボンモデルとの重量差は13g。価格差は2700円です。

いままで使っていたポンプとの比較。先ほど名前を出したアルミモデルのものとは違うもので、PocketRocket MasterBlasterというもの。だいぶサイズ感が違います。
体重測定

カタログ値+3g
さて、重さを実測で。HPCのほうが35g軽いことになります。しかし、PocketRocketがカタログ値より軽く、HPCがカタログ値より重いという結果になったので、計算よりは差が出なかったのは悔しいですが。
でも、レースロケットHPCのよさは軽さ以外のところにあります。
ヘッド構造比較
PocketRocketのバルブ取り付け部。ここにチューブのバルブを差し込んで空気を入れていくのですが、その際に片方の手でここをチューブに押し付けなければなりません。ロックのためのレバーもついてますが、全然事足りず、高圧になるほど『真っすぐ』に挿さないと横から空気が抜けていくばかりで、全然圧が上がっていきません。これを使っていると、空気を入れるだけで大きな労力を費やしてしまうので、パンク修理はかなり難儀な作業でした。

さて、レースロケット HPCはというと・・・

このように先端がホースになっており、伸ばすことができます。

さらにこうしてヘッドの先端にネジ山が切ってあるため、バルブのキャップネジにネジ込んでしまえば完全に固定されるため、

このようにバルブ部分を手で押さえずとも空気を入れることができます。ホースがフレキシブルにしなるため、両手で力を込めてポンピングしても、バルブを痛めることがありません。この作業のしやすさがこのポンプの最もいいところ。
700×23Cのタイヤに空気圧0からどれだけ入るかやってみました。バルブの部分を気にすることなく入れていけるので、とてもやりやすいです。低圧のうちはすんなり入っていきますが、150回を超えたあたりから重くなってきます。結果的に300回のポンピングで約5気圧まで入りました。

まだ入りますが、相当重くなって一回一回のポンピングが辛くなってきたのでキリのいいところで。5気圧だと普段に比べてだいぶ低圧ですが、出先で修理して帰るだけなら十分な空気圧。以前のものなら3気圧くらいまでしか入れられなかったはず。わたしが下手くそだったのもありますが。
ちなみに、ここからゲージ付きの据え置きポンプで入れると、体重かけて5回ほどのポンピングで7気圧まで上昇しました。体重を使えるのでやはり圧倒的に楽です。
米式

仏式

ヘッドを伸ばすことで米式、仏式の両方に対応します。ロードバイクだと普通は下のように伸ばして入れることになります。
フレーム取り付け
このような部品が付属しているので、バイクのフレームに取り付けることができます。

今回取り付けるのはダウンチューブのボトルゲージ。ボトルゲージとフレームの間に入れて固定できます。

ポンプをはさみ込むツメは太いものと細いものと2本あり、このようにポンプの形状にバッチリ合います。下の太いほうのツメは保持力が強く、ハンドルが惰性で下にだらーっと伸びることがありません。さらにゴムのバンドを掛けてしまえば、手で引っ張っても結構な抵抗を感じるので、走行中に伸びたり、また外れたりする心配は皆無でしょう。


取り付けるとこんな感じ。小さく、主張しないデザインなので、雰囲気を壊しません。やっぱり見た目も大事だよね。ポンプよりもむしろサイコンのケーブルの方が気になるくらい。
パンクに備えてタイヤ(チューブ)に空気を入れるための道具は必需品。法定備品といってもいいくらい。しかし、実際にはそうそうパンクはしませんね。それほど頻繁に使わない道具なので重く大きいものは使いたくなく、小型軽量を重要視したい。それでいてボンベではなく携帯ポンプ派という方にはかなりおススメできるポンプだと思います。
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